TwoGate DevCampの賞品、シリコンバレー研修旅行を学生視点から徹底レポート!

2026年3月、TwoGateでは高専生限定ハッカソン「TwoGate DevCamp 2025 Summer」の賞品として、優秀な成績を収めた学生数名へのシリコンバレー研修旅行を実施しました。

今回は、研修旅行に参加した学生本人に、現地での体験をレポートしてもらいました。自動運転タクシーへの乗車やGoogleplexの見学など、エンジニアを目指す学生ならではの視点で綴られた記事です。ぜひ最後までお読みください。

 

2026年3月4日〜3月8日の3泊5日で TwoGate DevCamp の優秀者に贈られたシリコンバレー研修旅行に参加しました!

目次

はじめに|研修旅行に参加するにあたって

本研修旅行は、昨年9月にTwoGate主催で開催された高専生限定ハッカソン「TwoGate DevCamp 2025 Summer」での賞品として、優秀な成績を収めた学生数名に贈られたものです。

 

私自身は今までに海外への渡航経験が一度もなく、不安な気持ちもありましたが、見学や体験内容を非常に楽しみに参加させていただきました。

シリコンバレーといえば、GoogleやAppleが生まれ、現在も本社を構える場所。エンジニアを目指す身としては憧れがあるものの、学生の自分には遠い世界という感覚を持っていました。

入国審査や街の治安など、漠然とした不安もありましたが、実際に行ってみるとそれほど心配する必要はありませんでした。

この記事では、現地滞在の約3日間で見てきたものや感じたことを振り返ります。

研修旅行のスケジュール

こちらが研修旅行の実際のスケジュールです。

  • 3月4日
    • 羽田空港 出発
    • サンフランシスコ国際空港 到着
    • スタンフォード大学見学
    • Waymo / Robotaxi 乗車体験
  • 3月5日
    • コンピュータ歴史博物館 訪問
  • 3月6日
    • Googleplex 訪問
    • Apple Park Visitor Center 訪問
    • Intel Museum 訪問
  • 3月7日
    • サンフランシスコ国際空港 出発
  • 3月8日
    • 羽田空港 到着

いざ、シリコンバレーへ

人生で初めて日本を出る日がやってきました。不安もありましたが、それ以上にこれから始まる3日間への期待で胸がいっぱいでした。

サンフランシスコに到着

サンフランシスコ国際空港へ到着

羽田空港を17時ごろ出発し、約9時間半のフライトを経て、サンフランシスコ国際空港に到着しました。空港の外に出た瞬間、日本とは何か違う空気を感じました。

空港から高速道路に入ると、右側通行の片側6車線の道路が続いていました。日本では考えられないスケール感で、改めて「アメリカって本当に大きいんだ」というのが最初の実感でした。

高速道路で車窓を眺めていると、Microsoftのオフィスが見えました。誰もが知っているようなアメリカのテック企業のオフィスが道沿いにあるのが、かなり新鮮でした。

お昼はハンバーガーを

お昼ご飯はアメリカならではのボリューム満点なハンバーガーを。写真を見るだけでも美味しさが伝わってきます。

お腹を満たしたところで、スタンフォード大学へ向かいました。

スタンフォード大学へ

スタンフォード大学を見学

キャンパス内の風景

スタンフォード大学のキャンパスに入って最初に感じたのは、森の中にキャンパスがあるような、学内の自然の豊かさでした。大学も日本では感じられないような規模で、歴史ある建物や広場などが広がっています。

キャンパス内の教会

キャンパス内には教会があり、綺麗なステンドグラスがあしらわれていました。一緒に行ったメンバーも思わず言葉を失っていたのを覚えています。

学内では、自転車や電動キックボードで移動する学生がいたり、気候が良いからか芝生の上で作業やディスカッションをしたりしている学生が見受けられました。

エンジニアリング関連の棟では、学生たちが談笑しながら作業する光景が印象的でした。

日本の大学と異なる雰囲気がひしひしと伝わってきて、素直に憧れる大学生活だと感じました。

自動運転タクシーに乗る|Waymo・Robotaxi

現在、各社が取り組んでいる自動運転タクシーに乗車してみました。今回の研修旅行中には、Googleの親会社であるAlphabetが運営する「Waymo」とTesla社が運営する「Robotaxi」に乗車できました。

Waymoに乗車する

Waymoへの初乗車

Waymoは運転手が一切乗っておらず、自動で走行しています。配車もアプリで呼ぶようになっています。日本ではまだサービスが開始されていませんが、東京都心においてデータ収集や走行テストは開始されています。(2026年3月時点)

事前にWaymoがどういうものかは知っていましたが、実際に運転手が乗車していない車が来た時は改めて新鮮な気持ちになりました。正直なところ、人間のドライバーがいないのは怖いという気持ちもありました。

乗り込んで画面内の「START RIDE」を押すと、ハンドルが動き出し、運転が開始されました。

ハンドルが自動で動くのも含めて、動画で見るのと、実際に乗ってみるのでは全く別だなと感じました。

Waymoの乗車を終えて

人間の運転とは違うなと感じた点もたくさんあり、運転の滑らかさや車線変更はまだ人間が運転する方が自然に感じたというのが、正直な感想です。

それでも、あれだけ複雑な状況判断が求められる「運転」という行為を、ここまでの精度でこなしていることには素直に技術の進歩を実感しました。

さらに、アメリカで乗車してみて感じたのは、すぐに日本でも導入できるようなものではないということです。日本はアメリカと比較して道幅が狭く、左側通行という違いもあると思います。

Robotaxiにも乗車してみて

Robotaxi

この研修では、Waymo以外にもう1種類、Robotaxiに乗車する機会がありました。

RobotaxiはWaymoと異なり、現在実証試験中のため運転席に人間が乗車しています。ですが、基本的には自動で運転しており、困ったときに人間がサポートする体制です。WaymoはLiDARで周囲の状況を検知しているのに対し、RobotaxiはTesla車に備わっているカメラで動作しています。

実際に乗ってみた感想としては、Waymoより安定した運転という印象でした。「自動運転」でも会社によって乗り心地が異なるのも新鮮な体験でした。

日本ではまだ体験できない自動運転を2種類乗り比べられたのは、この研修ならではの経験でした。

コンピュータの歴史を辿る|コンピュータ歴史博物館

いよいよ、2日目。

今回の研修旅行の中で、個人的に一番楽しみにしていたのがこのコンピュータ歴史博物館でした。

博物館に入館する前に

コンピュータ歴史博物館を訪問する前、どのような展示があるかは特に調べていませんでした。ただ、今まで高専の授業や教科書で見てきたものが現物で見られるかもしれないという期待を持って向かいました。

IEEE マイルストーン

歴史博物館に着いて、まず目に入ったのが、外に掲示されていたIEEEのマイルストーンです。Googleのページランクの誕生やLANの登場、Apple IIの登場など、聞き馴染みのある技術の誕生がマイルストーンとして刻まれていて、思わず見入ってしまいました。

コンピュータの起源

コンピュータ歴史博物館

展示の中で特に印象に残ったのが、コンピュータの起源にまつわる話です。アメリカの国勢調査をするのに人口が増えるにつれて、紙に書いて情報を管理するのが難しくなったそうです。それをパンチカードで管理することにより、ソートやフィルタ、カウントが必要になったとのことでした。

高専の授業で行った、バブルソートや選択ソートといったソートアルゴリズムも、ここから繋がっているのかと思うと感慨深いものがありました。計算よりも先に、並べ替えやフィルタの仕組みが生まれていたのも、この展示で初めて知りました。

教科書で見たマシンが、目の前に

左:アタナソフ&ベリー・コンピュータ(ABC)の復元レプリカ、右:エニグマ暗号機

高専での授業や教科書で何度も目にしていた、アタナソフ&ベリー・コンピュータ(ABC)の復元レプリカやエニグマ暗号機の実物、ENIACのパネルなども展示されていました。写真で見ていたときには想像がつかなかった大きさのマシンを目にして、実物を見ることで印象がこんなにも変わるのかと実感しました。

このような、大きな企業に1台導入されるかどうかのようなコンピュータが、今では多くの人が毎日スマートフォンとして持ち歩いています。時代の移り変わりによって変化してきたコンピュータを展示を通じて肌で感じることができました。

展示を見終えて

全体を通じて一番印象に残ったのは、計算よりも先に、ソートやフィルタ、カウントの必要性が生まれていたという話です。人口が増えて管理しきれなくなった。その「困った」を解決するために技術が生まれた。このことから人間が困ったことを解決するものを作ってきた営み、それこそが「Hack」なんだな、と強く感じました。

Googleのオフィス見学|Googleplex

Googleplex にて

そして、3日目。最初に向かったのはGoogleのオフィス、Googleplexです。

Googleplexに入って

Googleplexに入ったとき、日本で一般に想像するような会社とは全く違い、どちらかというと大学に近い雰囲気でした。

カフェテリアは建物ごとに設けられており、様々な国籍の社員に合わせて多国籍な料理が提供されているとのことです。こんな環境で仕事ができるのかと素直に羨ましくなりました。

YouTubeで働く方のお話を聞いて

Googleplexでは、TwoGateの社員さんのご縁で、YouTubeで実際に働いている方から直接お話を聞く機会をいただきました。通常は関係者しか入れないエリアで、ランチを食べながらお話を聞けたのは、この研修ならではの体験でした。

特に印象に残ったのは、社内のコードに全社員がアクセスして変更を提案できるという点でした。さらに驚いたのは、エンジニア以外の社員が提案してエンジニアにレビューを依頼することもあるということです。他ではなかなか聞かない制度だと感じました。

さらに、Googleは社員同士のつながりも大事にしているようで、社員同士で感謝のボーナスを贈り合うピアボーナス制度も整っているとのお話をいただきました。

Apple Park Visitor Center・Intel Museum

Googleplexを後にして、次に向かったのはApple Park Visitor Centerです。

Apple Park Visitor Center

Apple Park Visitor Center

Apple Park自体の中に入ることはできませんでしたが、Visitor Centerからその敷地を眺めることができました。

Visitor Centerでは、Apple Parkの模型をiPadでARとして見られる体験ができました。その場所でしか使えないものに対してしっかり力を入れて作っているところに、Appleらしいこだわりを感じました。ショップには日本の波佐見焼で作られたマグカップが売られていて、プロダクトへのこだわりはこういうところにも貫かれているのだと感じました。

Intel Museum

Intel Museum

Intel Museumでは、コンピュータ歴史博物館よりもIntelの歴史に特化した展示を見ることができました。Intelが開発した世界初の商用マイクロプロセッサ「4004」の回路図や、ゴードン・ムーアの名刺(日本語表記のものもありました)、Intel Insideのステッカーなど、Intelならではの展示が並んでいました。

トランジスタの小ささについてもわかりやすく説明されていて、コンピュータ歴史博物館とはまた違った視点で半導体の歴史に触れることができました。

3日間を振り返る夜

最終日の夜、ホテルに戻ってからメンバーでピザを食べながら、この3日間の振り返りをしました。それぞれがどんなことを感じたか、何が印象に残ったかを共有できた時間でした。体験したことを言葉にしながら、改めてこの3日間の密度の高さを実感しました。

おわりに|この研修旅行を振り返って

帰国して振り返ると、出発前に漠然と抱いていた「学生の自分には遠い憧れの地」というシリコンバレーのイメージは間違っていなかったと思います。この研修旅行を通じて、技術的にアメリカが優れている部分は、確かにたくさんありました。

ただ同時に、日本もまだまだポテンシャルを秘めているとも感じました。細かい部分のこだわりやクオリティという意味では、日本にしかできないものもまだまだあると思います。

Waymoが動く瞬間も、博物館で教科書で見たものが目の前にあった瞬間も、Googleplexで直接話を聞いた時間も、どれも「知識」が「体験」に変わった瞬間でした。世界を代表するアメリカの技術はすごいと改めて感じた上で、だからこそ日本でエンジニアとしてより頑張っていきたいという気持ちが強くなりました。

このような貴重な機会をいただいたTwoGateの皆様に、改めて心から感謝申し上げます。

TwoGate DevCamp はこの夏も開催予定

株式会社TwoGate では、現役高専生・高専卒学生限定のハッカソン「TwoGate DevCamp」を主催しています。参加者同士の交流も多く、毎回多くの学生にご参加いただいています。

この夏もTwoGate DevCamp 2026の開催を予定しています。開催情報はDevCamp公式サイトにて随時お知らせしていきます。是非チェックしてみてください!